2008年3月8日土曜日

world -202- 05


鴨江での展覧会も残すところ、明日でおしまいです。


ご来場のみなさまありがとうございます。


まだお越しでない方は明日お楽しみに!

明日は北川フラム氏のフォーラム、野村幸弘氏や片岡祐介氏による照明と音楽をつかったパフォーマンスが行われます。

おお、そうだ!忘れてはいけない我らが羊羹コンビも明日は「睡眠羊羹問答」が行われます。
詳しくは深澤孝史日記?にてご覧下さい。


昨日、今日とたくさんの方がおいらの作品に内側から体験くださいました。

小さいコに女子高生、大人の方はちょびちょび
でした。



そして、今回で一応にworldのシリーズは完結でしょうか。
今新たな制作に向けて試行錯誤中です。
オイラはこれで、人と世界とをコネクトする感覚を十分に出す事が出来なかったと思いました。

次はその始点と終点を制作しようかと漠然と考えています。



明日はその試行の様子も見れるかもしれません


さぁー銭湯入ってくるぞーい!

2008年3月6日木曜日

world -202- 05


始まってから、展覧会場の日記はちょいと更新しておりませんでしたが

今日はそんな話。

白い部屋

蒼い絨毯

精悍さはすでになく、時間を感じるこの部屋

いや、これが精悍な景か。


開けて見なはれ


これが最後のworld
なるかな??

2008年3月5日水曜日

静岡県立美術館


先日の日曜日、静岡県立美術館で講師を務めていた絵の具の解放日というワークショップが終わり
四年間の美術館勤務が幕を閉じた。


大学を卒業する年は就活も教員採用試験もせず、作家活動をしていく事だけを決めていた。

卒業の直前に静岡県立美術館でワークショップの臨時講師をしてみないかと言われて、まぁなにかしらのアルバイトで食いつなぐ程度の予定しかなかったオイラは講師をするにも、学校外にある教育に興味を覚えた。

また自身の道を進めていく事をこの世界は享受してくれて、オイラを生かしてくれてると直感した。

粘土の体感遊びや鑑賞プログラムを学校や幼稚園、保育園から来る子供達とやっていき
いつしか「粘土のおにいさん」と呼ばれるようになった。
町の中でぶらりと買い物をしている時に「あ〜粘土のお兄さんだ〜」っと呼ばれる事も一度や二度ではなかった。
みんなオイラの髪型をしっかりと覚えていたようだった。


この四年間でオイラの担当していた美術の体感プログラムは大きく発展し広がっていった。
それは一重に担当の方々の熱意やオイラの助手を務めてくれた方々の知恵あってのことだった。

絵の具の体感プログラムが生まれ、副産物に様々なワークショップも生まれていった。
その一つ一つが吟味され、安全面や能率がよく効果的な形にみるみる進歩していった。
同時に他の講師の方が務めるワークショップも斬新な切り口で展開されていき
刺激を受けて、それはとても良い環境であった。


勤務も2年を過ぎて、オイラは絵の具の解放日と学校対応の教育普及事業のインストラクターとして
、また一人の美術作家としていろんな角度から「ワークショップ」を見る機会を得ていた。
展覧会を行う時に、鑑賞者を巻き込む取り組みが自身のスタンダードになっていたのは、紛れもなくこの経験があったからだろう。
美術館を内側で仕事をしてきた事も芸術家としての考察を広げてくれていただろう。

美術館では年間で約5000人くらいの子供達と遊んでいたらしい。
物覚えは悪い方なので、これまで見てきた子供達の顔がすべて浮かぶわけではないが、いろんな子供達がいた。
印象深い子、何度も来た子、困った子に可愛らしい子
すべての子供に接する事が出来たわけではないが、その一人一人が今本当に愛おしい。


今、ここにあったすべてに感謝したい。

語り尽くせない。

それは振り向いたこの瞬間に歩んできた道の出発点が遥か遠くで霞がかっているためだろうか。
今語る最初の気持ちも、印象でしかないのだろうか。

しかし今オイラにはそのすべてが詰まっている。
ここから始まるもののすべてに、それが詰められて発せられるのであるならば


これほど誇れる事はない。