2008年2月20日水曜日

world -dive to the sunset- 05


最終日は『奥中章人作品立食会』と『world羊羹問答 -dive to the yokan-』を終えて
名古屋での個展は幕をとした。


作品の立食会では、オレンジ色のぷるぷるした空間で
オレンジ色のぷるぷるしたものを食した。

前菜に「トマトコンソメゼリー」
主菜に「黒糖ういろう」
そして、デザートに「オレンジゼリー」を用意した。

はてさて、お味は??

情報のない食べ物のお味は皆さん最初なかなか何の味か気づかない様子。
視覚から得る情報がないので、特に味とものとを引き離す。
味覚がより研ぎすまされるのだろうか?
印象としては、そうではなく
視覚で補われていたものが失われ、味覚が混乱中っといった感じだった。

そして、その中で新たな経験が積まれたはずだ。
視覚で得る情報と、味覚で得る情報とが相互リンクを張ることで
それが味の視覚的な記憶、もしくは景の味覚的な記憶となる。


みなさん、割と満足なご様子でよかった。
おウチ帰ってお腹痛いとかなければいいなぁ〜





「world羊羹問答」はオイラが世界となって、
その上で羊羹達が幸せに暮らす様子を描いた演目となった。


公衆の面前に肌をさらけ出すなんて、しかもフンドシ


なんで抵抗がないんだろうか。


むしろ男子寮での伝統行事が懐かしい



「world」と書かれたフンドシは最後まで取れる事なく羊羹は架橋を迎え
おいらのの世界の上で人口が(羊羹口)が増えすぎて飽和状態に
幸せな羊羹達の生活の終焉。

そして、その小さな世界を離れ
羊羹とお客さんはオイラが表現した赤い世界へ、そして現実の世界へと誘われてゆく

羊羹にとってのリアルとは!?
温める事によって羊羹はどうなってしまうのか!?


っと最高のスペクタルロマンな羊羹問答でした。


演目序盤にオイラのお腹の上で羊羹を切っていて、
しかも固くなっててなかなか切れず。
力が入って、お客さん冷や汗。


今回は舞台上で
公開殺人されるところでした。

ひやぁぁぁ〜

しかし、観客の不安をよそになんかおいらは落ち着いておりました。
なんかプリって刺されるのも悪くないなんて思えた。
赤いスライムや、空間と飛び出た内臓。。。悪くない

そんな不思議な時間でした。


ひやぁぁぁ〜でも今思うと恐ろしい



今回の展示はアートフェチの多大な協力で無事終える事が出来ました。
アートフェチレジデンスvol.1っと題して、一ヶ月の滞在制作は
大変有意義な時間でした。実験的な試みが多い今回の展示内容も
レジデンスだからこそ生まれることができたと考えます。
名古屋のアート、ジッパーズ、大須観音たまらんかったです!!
特に今回誘ってくれた伊藤君、横浜でのAICの縁がこのような形で
繋がる事ができて、本当に嬉しい!
ありがとうございました!!


また羊羹の二人にも、今回は約一ヶ月間たくさんの時間をオイラの作品解読や準備に
時間を費やしてくれていたようで、おかげさまですばらしいパフォーマンスになりました。
夜な夜なiChatでいろいろ問答していたのが、ああやって表現されるとは!!
オイラ自身あれを観客として見たかったなぁ〜貴重な体験をありがとう!



最後に今回初めて出逢った名古屋のお客様
遠方、静岡や近郊からお越しになったおいらの友人方
お越し下さりありがとうございました!!
このような展示は今後の活動でもたぶんなかなかやらないであろう
かなりレアな内容の仕事でした。
様々なご意見ありがとうございました。


また皆さんにお会いできる日を心待ちにしてます!

0 件のコメント:

コメントを投稿